写真の思い出
さて3月に入りまして、今日は雛祭りの日ですね。
梅が満開を迎えて、次は桃の頃です。
桃の節句です。
そういえばしばらく梅の花を観に行ってないなぁ。
カメラにハマっていた頃は、この時期は大阪城公演や須磨浦公園など、梅の名所に足を運んでいたものです。
カメラと言えば仕舞い込んでしまって、ずいぶん出してきていません。
インスタグラムが今みたいにファッションやトレンドの走狗になる前、バエやらなんやら言われるずっと前。
アプリが日本リリースされた直後の創世記には、かなり熱心に写真を撮っていました。
まだガラケーだった私は、インスタがやりたいがために初めてのiPhone5に変えたものです。
丁度「カメラ女子」なんて言葉が生まれた前後だったこともあり、家電量販店のカメラコーナーは、いつも若い女性でいっぱいでしたよ。
私も女子と言うにはずいぶん無理があるおばちゃんでしたが、愛機「オリンパスPEN」を手に入れ、毎週末休みになると首から下げてそこら中をうろついたものでした。
SDカードから直接スマホに飛ばせる物が出始めたばかりでずいぶん高価なものでした。
そのため撮った写真は一度PCに取り込み、そこからスマホに飛ばせるアプリを経由する、という手間のかかることをしておりましたよ。
人物を撮るのがどうも苦手で、花の写真や風景ばかりを撮っていました。
街の風景はカメラを構えると表情が変わるんですね。
毎日通っている道なのに気づかなかった小さな物語がたくさん見つかります。
当時のインスタでは「部活動」が盛んで、街の壁ばかりを撮る「壁部」や建造物を直下から見上げて撮る「ルックアップ部」、インスタ内蔵のフィルタ「アーリーバード」で加工した「アーリーバード部」などたくさんあって、それぞれのタグをつけてはアップしたものです。
それぞれの部活動には部長と呼ばれる方がいて、そのタグを最初に作った方なんですが、壁部なんてのは投稿数が海外の方からも含めて数十万とも言われていました。
かく言う私も弱小クラブの部長をしていました。
あまりにも対象が特殊で、部員は全然増えませんでしたけどね。
年に一度、「祭り」と称してそのタグをつけた写真をいろんな人にアップしてもらう期間がどの部活にもあったんですが、我が弱小クラブの祭りに、界隈で有名な部長さんがタグを付けてアップしてくれると、すごく嬉しかったのを覚えています。
部長の私がインスタから離れて数年たった今でもそのタグは生きていて、時々新しい写真がアップされたりしているようです。
今話題のミニチュア写真家の田中達也さんも、その当時からミニチュア写真をアップされていて大層人気でしたよ。
当時、日本のインスタグラム文化を牽引している方がいらして、いろんなアイデアが生まれた時代でした。
インスタ写真展なども主催されていて、参加費1000円(プリント代、会場費などの経費だけ)でギャラリーに自分の写真を飾ってもらえたり。
大阪や東京にも見に行きましたっけ。
他にも海外のデイリーセレクトに選ばれたり、
WIRED CAFEのフライヤーに載せてもらったこともあるんですよ♫
そんな写真展もそのうち、審査があったり大きな展示場を借りたりして大掛かりになってからは参加しなくなってしまいましたけど。
今でもインスタの別垢には、当時の写真が残っています。
なんだか懐かしいです。
今のインスタグラムは当時とは性質が全然変わってしまって、何かの宣伝とかトレンド発信とか、あまり興味が持てなくなってしまいました。
それでも別垢の方で、当時仲良くしてもらっていた人たちがまだ続けていて、時々覗きに行ったりはしてるんですけどね。
ツイッターでつながっていただいた方の中にはすごく上手な方がたくさんいて、いつもステキな写真を楽しませていただいてます。
一度冷めてしまったカメラ熱ではありますが、そのうちにまた再開したいなぁとは思っています。
そのうち、ね。
当時撮ったものを少しだけ。
この、夕方と夜の間のほんの短い時間帯の風景が好きでした。