暁天推しの軌跡〜その11「浅草花劇場篇」
花劇場とは浅草寺の裏手、日本最古の遊園地花やしきの隣りに2019年4月に作られた多目的ホールです。
その柿落としの演目は「花振袖の舞」
暁天の母校である玉川大学の先生や学生さん、卒業生を中心に作られた演目です。
「振袖さん」とは京都の「舞妓さん」と並んで知られる、芸事を生業とされている方たちの事です。
美しい振袖を着て、お座敷で三味線や謡と共に踊りなどをご披露するエンターテナーの皆さん。
ちなみに、暁天のつゆポンの奥様のうららさんも振袖さんをされていましたよ。
どなたもとても可愛らしくて踊りも素晴らしく、さらには所作がとても美しいのです。
他にも伝統芸能の踊りや、忍者の皆さんによるアクロバットダンスなど、様々な出し物を見る事ができます。
その「花振袖の舞」の中のいくつかある演目のひとつとして、暁天のメンバーが日替わりでお二人ずつ出演され演奏されると聞いて、これは是非とも行かなければ!となった訳です。
期間は少し空いたりしながらも延べ数ヶ月、およそ1年にわたっての演目ですから、さすがに関西から行くのも厳選しなければなりません。
となると当然、賽助さんの出演される日を狙います。
暁天以外の活動でもお忙しい賽助さん、数ヶ月の間でも出演されたのは4回だけでした。
そのすべてを見に行きましたとも!
メンバーの組み合わせによって演奏される楽曲は決まっていたので、私が聴けたのは賽助さんつゆポンの2人用にアレンジされた「感謝(クンサー)」。
そして、賽助さん最後の出演となってしまった日に初お披露目だった、てぃけしとのコンビでの「風雅(ふうが)」です。
アリーナ席最前列ど真ん中のかぶりつきで聴く和太鼓は、例え2人とは言えすごい迫力です。
そして(こんなこと書いたら失礼かもしれないけれど)最大のお楽しみは、舞台後のお見送り。
その日出演された暁天メンバーが出口まで出てきてくださり、ゆっくりと写真を撮らせてくれたりおしゃべりしてくれます。
そして、暁天としてのイベントではお客さんが多すぎて後に禁止になってしまったけれど、この花劇場では差し入れも受け取ってくれます。
あんまり大きな物やナマモノなんかはダメですが、ファンレターもバレンタインのチョコレートもお誕生日プレゼントも賽助さんに渡すことができました♫
最後に見に行った時はすでにコロナの魔の手がじわじわと近づいてきていた時だったので、お客さんはマスク着用の上、握手も差し入れもできなかったけれど、賽助さんとてぃけしは撮影のためにマスクを外してくれて、いろいろとお話ししてくれました。
そして、サイン入りのポストカードまでお土産にいただいて帰りましたよ。
浅草に行く時は飛行機で午前の早い時間に行き、最終便で帰るという強行遠征ではありましたが、生の賽助さんにお会いできたのは、あの2020年2月27日の花劇場が最後でした。
その後は「花振袖の舞」自体がコロナの影響で休演になってしまいました。
もしかしてあのお衣装を着た「暁天の賽助さん」に直接お会いできたのは、あれが最後だったのかもしれないと思うと、思い切って行ってよかったとつくづく思います。
まさかあの時は、暁天がこんな事になるなんて思いもしなかったですから。
もちろん、暁天が再開されて、そこに賽助さんがおられるのなら、こんな心配は余計な事、ですけれどね。
あの2月27日は、当初は行けない予定でした。
なぜならほんの数日後の3月1日は、三人称トークイベントin石川が行われる予定だった日。
石川には前後泊の3日間で行く予定だったので、年度末のこの時期、すでに私の有休は三人称と暁天でほとんど使い尽くされていたので、平日の27日は行けないと諦めていたんです。
ところが。
これもコロナ禍の影響で三人称の石川のトークイベントが開催1週間前に、まさかの延期のお知らせ。
この時はまだ中止ではなく、7月に延期しただけだったんです。
(結局7月にもイベントはできなくて、それであの無観客トークイベントとなったわけです)
慌てて電車とホテルと有休をキャンセルしたところで気がつきました。
「これ、27日行けるんじゃね?」
そこでギリギリではありましたが、花劇場のチケットを取り、日帰りで浅草まで出かけたというわけでした。
結局、生の暁天の演奏を聴いたのも、あの日が最後になってしまった。
ほんと行ってよかった。
チケットを忘れたことに浅草まで来てから気がつき半泣きでつゆポンに連絡をして、入口の受付に伝言してもらって入れた事。
皆さんからの差し入れで大荷物になるだろうと、賽助さんに大きなエコバッグをプレゼントして苦笑いされた事。
劇場の喫煙コーナーで賽助さんと立ち話した事。
終演後にフォロワーさんと暁天話で盛り上がった事。
そして。
暁天で演奏する時とは、ひと味違う花劇場での暁天メンバーの皆さん。
いつもよりちょっぴりマジメでお笑い要素は抜きで、純粋にとてつもなくカッコいい賽助さん。
たくさんの思い出があります。
いつかまた、あのステージで演奏するフルメンバーの暁天を見てみたいなぁ♫