なるをの日々徒然

日々のアレコレをツレヅレします。

Wトラップ回避法

新居は以前住んでいた家よりも、部屋数はひとつ減ったものの平米数は広くて収納も多いし、なにより天井が高くて窓も大きくベランダが広いのが気に入っています。

総合的には満足できるんですが、ひとつだけ気になっていた事があります。

 

それは排水の悪さ。

洗濯機が排水を始めると、キッチンのシンクの排水口がなにやらゴボゴボ言い始め、飛沫を飛ばします。

洗濯パンにも毎回1cmほど水が溜まり、ある程度時間が経つと流れるんですが、排水の度にヒヤヒヤしていました。

 

入居入れ替え時のクリーニングにはそれほど期待していないので、さては洗濯排水のパイプが詰まっているのでは?と思い、不動産屋さんに連絡、点検と清掃の手配をしてもらいました。

 

やって来たのは「暮らし安心」のあの会社。

「マスクイケメン」なタイプの若いお兄ちゃんが元気に現れましたよ。

(悪い人ではなかったけど頭の中身が口から全部出ちゃう系の人で少々ウザかったのはナイショです)

 

結論から言うと構造上の問題、いわゆる「Wトラップ」というやつで、パイプは詰まってませんでした。

 

排水管には「トラップ」と呼ばれる仕組みがあります。

例えばパイプをS字を90度傾けたような形にしたり、排水口の所に水だけが流れるような特殊な形をしたフタをして、下水の匂いや害虫などが下水管から上がってこないようにする仕組みです。

そうする事で、排水管の中に一定量の水を閉じ込めて封をしている、と。

 

そのトラップはひとつの排水管に「ひとつ」なら本来の仕事をしてくれるんですが、「ふたつ」あるとどうなるか。

 

閉じ込めの水が2カ所あることで、その間の空間の空気の逃げ場がなくなり、排水で大量の水が流れて来た時に堰き止めてしまい、無理やり流れてきた水に対して空気が逆流してきてしまう。

つまり空気の逃げ道が無い事によって、逆噴射状態になってしまっていたんですね。

 

クラシ○ンの口から全部出ちゃう系お兄ちゃんの受け売りで、素人にもわかりやすい言葉に置き換えてくれてるのでちょっと違うかもですが、たぶんそんな感じ。

 

それで、じゃあどうすればいいかというと「トラップをひとつだけにしてやる」と。

 

ひとつ目のトラップは地面の中に埋まっているパイプに設置されているので、それを外すのは大工事になってしまう。

つまりふたつ目の「室内の手の届く範囲に設置されているトラップを外す」ということです。

 

そこで洗濯パンのトラップと、キッチンのシンク内のトラップを外してもらいました。

お兄ちゃん曰く、応急処置なのですがこれで逆噴射はなくなります、とのこと。

 

何度か試してみましたが、確かに逆噴射も洗濯パンへの逆流もなくなりました。

 

ここまではよかったんですよ。

 

シンクも洗濯も、排水管が直管なんですね。

つまり排水口のトラップを外すことにより、水を流すと2階から地下まで一直線に水が落ちる音がチョクで聞こえるわけ。

水を流す度に「ジョボジョボジョボーー‼️‼️」とすごい音がするようになりました。

そして、今まで気にならなかった排水の臭いが少し感じられるようになりました。

いくら手元の排水口をキレイにしても、その先の汚れが溜まった排水管の中までは掃除できないから。

お兄ちゃんは、トラップはひとつ生きてるので臭いや害虫は上がってきません、て言うてたけどね。

 

とりあえず浸水の恐怖からは逃れられましたが、これから暑くなる季節に臭いがどこまで強くなってしまうのか。

本当に害虫は上がってこないのか。

新たな心配事が増えましたよ。

やれやれ。