のどかな負の遺産。
今日は20年ぶりに、亡き父の実家へと行ってきました。
以前のアメブロで書きましたが、確執のあるまま死別した父から残された、土地と家の様子を見に行ったのです。
100歳近くまで生きた祖母とほぼ同時期に亡くなった父は、イケメンでオシャレで、お金の勘定ができない人でした。
今回は、隣家のおばさんから連絡が入り、庭木が大きくなり過ぎたので切って欲しいと言われていて、取り急ぎ植木屋さんに見積もりを取ってもらうのと、地元の不動産屋さんに土地の売却の相談をするのが目的でした。
ギャンブルで大きな借金を作り、そのまま母に押し付けてトンズラこいた父から残されたものなど欲しくもなかったのですが、借金返済のために田んぼ一枚を売るのも渋った親戚の手に渡るのもシャクで、相続を放棄しなかったのです。
20年前と少しも風景の変わらないど田舎の土地と、築100年にもなる中途半端に手を加えて、今流行りの古民家とも呼べない古い家屋。
そんなものがおいそれと売れるはずもなく、相続税だけを払い続けています。
あんなにあった田んぼは全て、生前贈与だかなんだかという名目で親戚の手により売り払われており、当然びた一文こちらには回ってはきませんでした。
そんなことも、父が亡くなって10年近くたってから知らされたのです。
家の中には当然、金目の物は何一つ残っていません。
庭木の伐採だけで15万なにがし。
家を解体して更地にしないと土地も売れない、とのことですが、家の解体も100万からかかると聞いて、途方に暮れています。
意地だけで相続した、大きなお荷物です。
仮に土地が売れたとしても、ペイできないほどの経費がかかる、負の遺産。
頭が痛いです。
それでも田舎の風景はのどかでした。
物珍しいのか甥っ子たちは大喜びで、カエルやらトンボやら、得体の知れない虫やらを捕まえては大はしゃぎでしたよ。
さーて、どうしたものですかね。
答えが出ないまま、とりあえず棚の上に上げておきますか。
今回はこの辺で。