讃歌
あぁ、君に出会ってから私の人生は変わってしまった。
もし今後、自分の年表を書くことがあるならおそらく、「君以前」と「君以降」で分かれることだろう。
君との逢瀬を「罪」であると言う人もいる。
あまりの魅力に、身体に影響が出てしまう可能性があることも知っている。
実際私も君に会うまではそう思っていたし、他で満足できていたんだ。
でもダメだ。
君に出会ってからは他では満足できない身体になってしまったようだ。
君と会うために、他のことで相殺すればいいじゃないか、とまで思うほどに。
私のやり方は君を充分に堪能できないと言う人もいる。
でもそれしかできないんだ。
やり方を知らない。
ごめんよ。
でも、もしかして、君をもっと知るためだけに、新しいことにチャレンジしてみるのも良いのかもしれないとさえ感じ始めているんだ。
君と出会うのに「コスパ」という言葉を使う人もいる。
違う。
コストに対してパフォーマンスが悪いならともかく、君にはその価値が充分にあると断言しよう。
もし以前の私と同じように躊躇っている人がいるなら安心して欲しい。
決して後悔するようなことにはならない。
時々自分が心配になる。
もしかして君に溺れてしまい過ぎているんじゃないかって。
でもよく考えると、私のやり方だとまだ大丈夫。
そう思って今日も朝からたっぷりと君を楽しませてもらったよ。
ありがとう。
今日も君はステキだった。
君を知らなかった以前の自分を悔やみながら、これからは君との逢瀬を楽しめる自分を喜ぼう。
あぁ、エシレバター。
君はどうしてこんなに美味しいんだ。
今日もトーストにたっぷりと塗ったよ。
ごちそうさまでした。
「エシレバター讃歌」〜第123章より〜