漠然とした不安
新型コロナウイルスの騒ぎが日々大きくなるにつれて、普段いかに製造や消費を中国に頼っていたかがわかる。
人口14億人(2018年データ)の巨大な国が回転を止めてしまうと、そこに頼っていた国も一緒に止まってしまう。
このウイルスの致死率や、いつまでこの騒ぎが続くかはわからないけれど、中国依存の大きかった国の経済はゆっくりとしかも長期的に死んでしまうような気がする。
これはもう数年前の話だけれど、百貨店の売上が何年も下がり続けて、大手百貨店同士の統合や通販の拡充、とにかくあの手この手で生き残りに必死だった頃。
中国の経済発展でインバウンドが美味しいと考えた百貨店は、かつて売上を支えたテナントをたくさん撤退させて、一大インバウンドプロジェクトを立ち上げました。
フロアを改装して、中国語に堪能なスタッフを配し、通貨両替、免税手続き、空港への配送などを完備した大きな免税店を作り上げました。
入っているお店はドラッグストア、キャラクターショップ、お土産コーナーなど。
もちろん元から入っているラグジュアリーブランドなども利用できます。
いつ行っても店内は外国人で溢れ、館内放送も日本語、中国語、韓国語などたくさんの言葉に置き換えて長々と流れていました。
そこで赤字を解消できたのはたったの2年。
その2年の間に、親子3代の上顧客は離れ、金額は大きくないもののコンスタントに売上を積んでいたシルバー層も離れ、もともと少なかったヤング層はさらにまったく興味を示さなくなり、今や「誰も行かない」百貨店が生まれてしまった。
かろうじて売れているのはデパ地下の食品のみ。
観光客が日々のお惣菜を買うことは少ないですからね。
今や百貨店は大きな無駄を抱えた、巨大なお惣菜屋さんです。
インバウンドに限らず、多くの物を輸出入に頼らざるを得ない日本が、製造や流通など経済の根幹に深く関わる部分をひとつの他国に頼りすぎると、今回のようなことがあった時の打撃が大きくなる、そういうお話です。
経済の話から少し変わりますが、とにかくこのウイルス騒動。
まだまだ収束の気配が見えません。
欧米諸国からは「中国の次に危ないのは日本」だと目されているようです。
ネットニュースやツイッターなどを見ていると、様々な情報が錯綜し、じわじわと混乱が広がりつつあるように感じます。
ツイッターで顕著なのが、注意喚起や情報提供をした人に対して、無意識なのかワザとなのかとにかく攻撃的に反論したり揚げ足を取る人が一定数いること。
精神的な不安から来るものなのか、純粋な悪意なのかはわかりませんが、そういった攻撃によって善意の情報提供が滞ってしまうことに不安を感じます。
情報自体の信憑性うんぬんはありますが、政府やそれに属する所からの情報しか手に入らなくなると、それはそれで不安です。
中国ほどではないにしても、ある程度の情報統制や取捨選択はあるでしょうからね。
政府には「国民のパニックを防ぐため」という大義名分がありますから、情報のすべて鵜呑みにできないと考えています。
ひとりのしがないおばちゃんにはこれといって名案がある訳でもなく、ただ漠然とした不安におろおろするしかできないのですが、良いことを言っている人がいましたよ。
「日々手洗いとうがいをきちんとして、食生活を整え睡眠を取る。
元気で明るく生活することで、ウイルスを跳ね返せるんじゃないかなぁ。」
言葉は楽観的ではありますが、人の免疫力向上には効果がありそうです。
少なくとも、悪意を垂れ流したり必要以上にパニックを起こすよりは健全で前向きなんじゃないかなぁ。
長々と書いてしまいましたが、これらの文章は私の個人的な考えによるもので、なにかを示唆したり強制するようなものではありません。
情報ソースも確実なものではなく、私個人がそう受け取ったというそれ以上でもそれ以下でもありません。
だから私には悪意をぶつけないでね♫