なるをの日々徒然

日々のアレコレをツレヅレします。

フンマンヤルカタナイとはこのこと

少しでも楽しい事を書こうと思ってはいるんですが、思いつくのはコロナウイルス関連の事ばかり。

いよいよ緊急事態宣言が出され、私の住む県も対象となりました。

 

諸外国には甘いだのゆるいだの散々な言われようですけど、罰金も罰則も投獄も射殺もない「法的根拠」ただそれだけの「緊急事態宣言」で、ここまで自粛できるのって日本ぐらいじゃないですかね?

自粛ってつまり、個人の気持ちにお任せってことですからね。

 

まだ自粛するべき事は足りないのかもしれないけど、文句言いながらも従う、暴動も起きない、それって政府にとってはすごくありがたい事なんじゃないかなって思うんですよね。

 

だからこそ、国を動かす政治家の皆さんには国民の従順さに甘えず、できる限りの事を頑張っていただきたいと思ってしまうのです。

なんせ「未曾有の国難」ですから。

 

石川県知事が「無症状の人は観光に来てください」と言って大炎上していましたが(現在は撤回されています)、確かにこの病気への甘い考えから出た失言だとは思いますが、観光都市である金沢を擁する石川県の経済の事を考えての発言だったと思うんですね。

 

国としてここはお金を貯め込む時ではなく、使い所だと思いますよ。

それに関して気になる事はたくさんあります。

 

いろいろな事を自粛することで経済的に厳しくなってしまう人達への補助や配慮が足りない。

大きな企業を助けることも必要ですし、国としての経済力を温存しなくてはいけない事も理解はできます。

この危機が去った後の経済復興の事を考えると、国として少しでもお金は持っておいた方がいいとは思います。

それでも、国の金庫にお金を大事に残しても、それを動かす国民の力が絶えてしまったら意味がないのではないかとも思います。

文字通り生き残れなければ、お金も使えないのですから。

 

この国の中心にいる政治家は、ちょっと浮世離れしているというか、いかにも「生まれも育ちもお金持ちの家の子」感があると思うんですよね。

それに対して知事や市長などの自治体の長は、もう少し庶民的というか、普通の一般市民の感覚に近いと思うんです。

だから意見が食い違うんですよねきっと。

 

マスクを2枚送ると決めて大炎上していましたが、マスクが必要でない訳ではないんです。

いただけるのなら、例え2枚でもありがたいという方はたくさんいると思います。

でも国民は枚数が少ないとかなぜ布マスクなんだとか、本当はそういう事で怒っているんじゃないんですよね。

「たった2枚のマスクを配るのに500億円も使うのなら、もっと違うことに使えるやろ!」ということなんですよね。

 

誰かそれを指摘する人はいなかったんでしょうか。

「首相!それならその500億円を病院設備の拡充に使いましょう!」とか、「それよりも経済的に苦しい人を対象に手厚くしましょう!」とか。

 

例えば母子家庭でまだ子供が小さくて、学校も学童も閉鎖してしまったらお母さんは仕事に行けません。

自粛しろと言われて、補償もなしに収入がいきなり止まります。

仕事をしていない人にお給料をくれる会社は多くないですからね。

仕事に行かなければご飯が食べられません。

会社がしんどくなれば、残念ながらそういった条件の厳しい人から先に解雇されてしまいます。

この騒ぎが収まっても、戻る仕事が無くなってしまうのです。

そんな家庭がたくさんあることを数値でしか知らないから、貯金もなくて仕事もなくてお腹を空かせて光熱費も節約してどこにも行けずひたすら家に引きこもっている事しかできない家庭にある日「布マスクが2枚届く」、そんなことになってしまうのです。

 

金庫に入ったお金を大事に仕舞い込んでいる場合じゃないのに。

これはある意味、全国大震災レベルの国難なのにこの対応。

やはり他の国から甘いと言われてもしょうがないですかね。

あーあ。

そりゃ国民も怒ります。

 

こんな愚痴めいたことを書くつもりはなかったんですが、何か書こうとすればこんな事ばかりが思い浮かびます。

政府批判でブラックリストに載っちゃうかなぁ。