長年の謎がひとつ解けました。
Highly Sensitive Person (HSP)
という言葉をご存知でしょうか。
これは特定の人の本質を表す言葉で、日本語では「敏感すぎる人」「繊細すぎる人」というように訳されます。
どのような人が当てはまるかというと、諸説ありますし長くなるので少しだけまとめてみました。
興味のある方は詳しく調べてみてくださいな。
簡単に言うと、同じ状況下にいても他の人よりたくさんの情報を無意識にキャッチしてしまい、その取り込んだたくさんの情報を時には不必要なほど深く掘り下げてしまう人というイメージです。
プラスのイメージで言うと、ほんの少しの表情の変化やしぐさなどから相手の気持ちが割と正確にわかる、気が利く、勘が鋭い、共感性が高い、基本的に優しくて真面目な人というイメージがある、などが挙げられます。
マイナスなイメージで言うと、大きな音や眩しい光に敏感ですぐに動揺してしまう、プレッシャーに弱い、一度に複数のタスクを処理できない、周りの感情や状況に影響を受けやすい、何事も考えすぎて悩みやすい、他人からの悪意に非常に敏感、などがあります。
様々な事柄に気が付きすぎ、考えすぎてしんどい、ということです。
この「すぎる」というのがどうやらネックですね。
他の人よりも常に多くの情報を取り込み続け、さらにそれらについていちいち考えたり感じたりしているので、1日が終わる頃には疲れ果てています。
脳みそや神経が常にフル回転している状態なのです。
ですから、定期的に1人になる時間が必要で、様々な情報をシャットアウトできる環境を自ら作りたがります。
同時に複数のタスクをこなすのが苦手なので、例えば音楽を聞きながら作業や勉強をする、テレビを見ながらご飯を食べるというようなことが難しかったりします。
このHSPの特性は後天的な病気などではなく、その人の生まれ持った本質の部分を形作るもので、人によって特性の現れ方の強い弱いがあり、ほとんどの人が自分がそうであると気づいていないと言われています。
また、いわゆる性格とも違って、大人しくて物静かな人もいれば、明るくて社交的な人もいますし、必ずしも「病んでいる」イメージでもありません。
1人で集中してできる、1つのことに打ち込むなど、特性を活かせる仕事や環境にいれば、その集中力や繊細な感性などの高い能力を発揮し、大きな結果を出せるとも言われています。
逆に、大勢の人の中での時間に追われる慌ただしい環境や、次々と指示内容や状況が変化し、各自が臨機応変に対応しなければならない状況は苦手です。
ちなみにこのHSPの人は、およそ15〜20%の割合でいるということなので、5〜6人に1人ぐらいは多かれ少なかれ当てはまるようです。
ネットでHSP診断と検索すると、いくつか出てきます。
大抵のチェックリストは20〜25項目ほどあり、2/3以上(およそ60%)当てはまればHSPの可能性ありと診断されるようです。
可能性なので、たくさん当てはまるからといって必ずしもそうだというわけでもないようですが。
ちなみに私は、どの診断をしても80%以上当てはまりました。
病気ではないので不安に思ったり落ち込む必要はありません。
ただ、今まで感じていた不安や精神的な疲労感、「どうしてみんなはこれに気づかないの?」というような違和感の説明になればいいのではないかと思います。
しんどくないように生きていくには工夫が必要かもしれません。
周りの理解があれば、ずいぶん楽になるかもしれません。
私の場合は、この歳になるまでそんな特性を持っていることに気づかず、疲れ果ててしまってからようやく知ることができました。
知ったからといって、本質はどうすることもできないんですけどね。
少なくとも、しんどすぎないように工夫することはできそうです。
これらの内容は、独自に調べた結果と実体験を元に、私の言葉に置き換えて書いたものですので、必ずしも正解ではないかもしれません。
私なりの解釈で書いたものですので、あんまり鵜呑みにしないでくださいね。
ずいぶん長くなってしまいました。
続きはまた次回になります。