HSPであることのひとつの結果。
ずいぶん昔、子供の頃から自分の考え方や感じ方が周りとは少し違う、とは思っていました。
育てられ方や家庭環境、血液型や星座の特徴、占いの結果などに当てはめて考えていましたが、それでもあまりしっくりきていませんでした。
大学で社会心理学を専攻したのも、そういった「感じ方の違い」を理解したいと思ったからです。
まぁ、あんまり参考にはなりませんでしたけどね。
私の場合、なぜこんな年齢になるまで気づかなかったかというと、HSPであることの特性を活かせる仕事に長年携わることができたからだと思っています。
1人で考え、1人で推敲し、1人で準備して、基本1人で実行する。
ひとりひとりと向き合い、相手の本音を探り、それに対して共感しながらその人に合った、より良い方法を一緒にじっくりと考える。
人事、採用、教育の仕事をしていました。
天職だと言われ、自分でもそう感じていました。
大きなやりがいを感じ、高い評価も貰えていました。
「こんなことはあなたにしかできない」
「誰にも真似できない」と言われてきました。
そうして長年やってきましたが、3年前に会社のトップが代わり、自分が作って自分が育ててきた部署が廃止になりました。
理由は「お前にしかできない仕事では困る。会社が大きくなったので属人的な仕事を無くしていく。」というものでした。
後続として新設された部署では「影響力が強すぎる」という理由で少しずつ仕事を減らされ、2年経つ頃には毎日会社でネットサーフィンしかすることがないような状態でした。
その後、1年と少し前にその部署も廃止となり、納得もできないまま配属された今の部署は私のもっとも苦手とする、「たくさんの人間が手分けしながら、限られた時間の中で効率的に素早く判断し処理をしなければならない。」そんな所でした。
余計なお世話なことに「優秀な人が来る。」という前評判が立ってしまっており、最初から割と重要な仕事の担当に任ぜられてしまったのも大きなプレッシャーでした。
元々要領は悪く、物覚えも悪くなった年齢から、望んでもいないまったく知らない分野の仕事を一から始め、毎日たくさんの情報を取り込み続け、それらを処理しきれないまま翌日を迎える。
日々消耗し続け、長い残業を終えて家に帰る頃にはしゃべることも食べることもできないほど疲れ果てていました。
そしてとうとうある日、会社でミスをした時に年甲斐もなく泣きじゃくってしまい、パニック症状を起こしてしまいました。
そこからはもう、坂道を転げ落ちるように自己否定の連続です。
周りが優しい人ばかりだったのもただただ申し訳なくて、期待に応えなければならない、がんばらないといけないという気持ちと、どうしてこんなにできないんだ、私がいる方が迷惑なのではという気持ちに挟まれ、とうとう体調にも現れるようになってしまいました。
まぁ、そんなこんなで今の部署に来て1年と少しやってきたのですが、色々考えた結果、この夏で一旦リセットすることにしました。
本当は定年退職を目指してたんですけどね。
ちょっと無理でした。
家でパニック症状が起こり、隠し通してきたダンナさんに今の状態がバレてしまい、今すぐ辞めて休めと言ってもらえたのもひとつのきっかけですが、日常生活もままならないようでは、どのみち長く続かなかったと思います。
人生の半分以上、平成のほとんどを過ごした大好きだった会社を辞める、その事を書くのに、ブログ3話分もかかってしまいましたよ。
これからは、人生のやり直しです。
できるだけ前向きに、自分に合ったペースで生きていきたいと思います。
長々とお付き合いいただき、ありがとうございます。
本当にしんどかった時、三人称と暁天と、そしてフォロワーさんに支えていただきました。
大げさではなく、心からありがとうございます!
最終回っぽくなっちゃいましたが、ブログはこれからも続けたいと思っています。
こんな私ですが、これからも仲良くしてくださると嬉しいです♫