酵素風呂体験記
行ってきました酵素風呂♫
結論から言うと「よかった!ぜひまたやりたい!」なんですが、そこまでがまぁ紆余曲折ありましてね。
電車を乗り継ぎ、母に車で拾ってもらい1時間ほどかかって着いたのはいわゆるスーパー銭湯。
黒板塀に囲まれて、なかなかオシャレな造りの銭湯です。
駐車場で車を降りた時から、なんとなく違和感はあったんです。
天然温泉ですが「硫黄泉ではない」はず。
そして玄関の自動ドアが開いた瞬間、強烈なお香の香り。
ちょっと匂いキツない?と言いながら店内に入ると、強いお香の匂いを押しのけて、なんか匂う。
これは……生ゴミの臭い……?
「ちょ、臭ない?なんなんこれ⁈」なんてヒソヒソ言いながらも入浴券の券売機へ。
すると、目当ての酵素風呂の券売機には全て✖️がついています。
不思議に思って受付で聞いてみると、知らずに来たんですが、今日は月に一度の「酵素風呂割引デー」だとか。
前もっての予約で全ての時間が完売とのこと。
せっかく来たのに残念!とか言いながら、それならと岩盤浴のチケットを購入していざ受付へ。
すると「実はたった今、お一人様分だけキャンセルが出ました。」と。
母から譲ってもらい、私だけでもとチケットをゲットしました!
時間はあと15分後からのスタート。
汗だけ流して慌ただしく用意、案内に従って館内を歩いていくと、先ほどから気になっていた、例の生ゴミのような臭いがどんどん強くなっていきます。
もう、イヤな予感しかしません。
筆字で「酵素風呂」と書かれたドアを開けると、一段と臭いは強くなりました。
これ、酵素風呂の臭いだったですよ。
あんまり分かっていなかったんですが、酵素風呂とは米ぬかなどを発酵させて、その発酵熱で身体を温めるというもの。
有機物の発酵臭ですから、ぬか床とかチーズとか納豆とかキムチとか、それ系の臭いです。
そりゃ強烈なはずだわ。
ちょっとくじけそうになりながらも個室に案内されると、そこには巨大な木のバスタブがありました。
個室に入った時には臭いMAXです。
すっぽんぽんで米ぬかの入った巨大なバスタブに入ると、思いのほかフカフカ♫
ほんのりどころか割と熱い。
その上に横たわると、お姉さんが身体の上にその米ぬかをかけてくれるのですが、もうめっちゃ熱い!
最高で60度ぐらいまで上がるそうです。
あんまりお風呂で温まるヒマもなく来たので足先が少し冷えていたせいもあって、爪先は耐えられないぐらい熱い!
熱く感じるところは薄めにかけてもらうと、耐えられるぐらいになりました。
目の上に冷たいタオルを置いてもらい、首から上以外はすべて米ぬかの中に埋められました。
全部で15分間の行程で5分おきにお姉さんが様子を見に来てくれるようです。
「それでは♫」とお姉さんが出て行ってから、ものの1分たたないうちに、あり得ないぐらい汗が吹き出してきました。
動くとぬかの中に空気が入り、それにより温度が上がります、という説明があったので、冷たいはずのタオルの下から流れてくる汗を拭うこともできないまま、ひたすら地獄のように汗をかいていました。
その時すでに鼻は完全にマヒして、臭いはほとんど気にならないようになってたのがせめてもの救いです。
汗をダラダラかきながら、1分、また1分と過ぎると身体が慣れてきて、ぬかの中でもリラックスできるようになりました。
力を抜いてなるべく臭いのことは考えずぼんやりしていると、最初は熱かったところが徐々に馴染んできました。
5分後。
現れたお姉さんに、最初は薄くかけてもらったお腹周りに追加で盛ってもらい、すぐさま次の5分に突入です。
新たに冷たいタオルを顔にかけてもらったにも関わらず、やはり地獄の汗は止まりません。
それでも慣れてきたのか、だんだんと気持ちよくなってきて頭もほんわかしてきました。
そして最後の5分では、首肩周りに追加で盛ってもらい、心地よい重みを感じていると、最後の2〜3分で急に自分の鼓動がドックンドックンし始めました。
相変わらずこれでもかとばかりに汗は出ています。
こんな出る?
どんだけ水ぶくれしてたん?と思うぐらい。
やはり最後の盛りは効きましたよ。
そうして無事に15分を終え、個室内のシャワーで米ぬかを洗い流して休憩スペースへ。
白湯とキンキンに冷えたソルティライチジュースのサービスを受けて終了です。
全部で40分ほどのコースでしたが、終わった後は身体がふわふわと軽くなったようです。
出てきた私を見て母が一言。
「なんか白くなった!」
お肌ももちもちしっとりと柔らかくなりましたよ。
大量の汗をかき、酵素の栄養分をしっかり吸収してきました。
その頃には館内の臭いなんてへっちゃらですし。
その後は館内のレストランで食事をしたり、サウナに入ったり3つある露天風呂を順番に巡ったり、なんやかんやで5時間近くも堪能しました。
いやー楽しかった♫
気持ちよかった♫
また次回行くと、やっぱり最初はあの臭いにやられるんでしょうけど、すぐに慣れるというか鼻がバカになるので大丈夫ということも学びました。
ずいぶん長くなってしまいました。
余りに臭い臭いと書いたので、ちょっと引かれてしまったかもしれないですが、結果「またやりたい!」と思える、気持ちのいい貴重な体験でしたよ。
ぜひお試しあれ♫